硝子体(しょうしたい)は眼球の内部の大部分を満たしている無色透明のゼリー状のもの(透明なゲル)で99%が水です。硝子体は水晶体の後ろに接し,眼球の奥では,一部で網膜とくっついていますが,ほとんどは軽く網膜と接しているだけです。役割としては、眼球の形を保つと同時に、入ってくる光を屈折させます。
この組織は病気が起こると病気の進行に大きく関与していく事が究明されてきました。
硝子体手術は、混濁した硝子体や増殖した網膜硝子体の組織、あるいは貯留した血液や病原菌を除去し、疾患が進行する場を除くこと、網膜への牽引を除去すること等で現在、網膜下病変に対する手術まで行われています。
硝子体手術は約30年以上前に確立された手術ですが、眼科治療の中では最も高度な手術治療の一つです。最近では機器の改良、進歩に伴い手術方法も適応疾患も変わりつつあります。
手術は白目の部分に1ミリ以下の傷口を3箇所つくり、1箇所に注入針を固定して灌流液を入れ、残った2箇所から眼内を照らす照明器具と硝子体カッターを挿入します。
その後、角膜上にのせた特殊なコンタクトレンズを通して、眼内照明を頼りに硝子体カッターで硝子体を含め出血や増殖膜を細かく切りながら吸引切除します。状況に応じて専用の眼内セッシを使用して網膜上にある非常に薄い膜組織の除去を行います。
手術時間は症例により異なりますが約20分から1時間で終了します。
網膜の病気には硝子体が関与している病気が数多くあります。
硝子体は加齢とともにゼリー状から液状に変化し、収縮することによって網膜への影響を与えます。
収縮が進むと硝子体が網膜表面から外れて”後部硝子体剥離”という現象が起こり、変化に伴って下記の病気を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。

硝子体手術は、硝子体及び病的な組織を取り除くことで病気の原因を除去することを目的としておこなわれます。 適応疾患としては網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔、黄斑前膜、ぶどう膜炎、網膜静脈分枝閉塞症、硝子体出血、硝子体混濁などがあげられます。
糖尿病性網膜症による硝子体出血

- 【Dr からのコメント】
- 病状がかなり進行した増殖性糖尿病性網膜症の症例でしたが、白内障および網膜硝子体手術の同時手術をおこないました。水晶体再建による眼内レンズ挿入、硝子体手術による硝子体出血および増殖膜を除去、術中にレーザー網膜光凝固を同時におこなっています。1ヶ月後には0.9まで視力が回復しました。
黄斑円孔

- 【Dr からのコメント】
- 黄斑円孔の症例です。下はOCTの網膜断層像です。術前は黄斑部に黄斑円孔が開いていましたが、網膜硝子体手術により、黄斑円孔が閉鎖して視力が回復しています。

当院で行っている最新の”25G(ゲージ)硝子体手術”は、眼球の白目の部分に直径0.5mmという極めて小さな穴を3箇所開けておこなう手術方法です。傷口が非常に小さいので無縫合で手術を終わることができ、回復が早く、術後の眼の違和感や炎症を従来の手術よりも大幅に軽減することができます。
そのため当院では日帰りで硝子体手術が可能です。当院では”25G(ゲージ)硝子体手術装置”を開院当初より全面的に導入しており、QOV(Quality of Vision)の向上を目指して常に安全性の高い手術に取り組んでおります。
| 網膜硝子体手術の最先端システム”25G(ゲージ)硝子体手術装置”のご紹介 | |
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| 製造販売元:日本アルコン株式会社(Alcon) 機器名:Constellation(コンステレーション) 白内障・硝子体の同時手術も可能な装置です。 これまでの手術機械よりもさらに進化した高性能、多機能を兼ね備えた最新の機械です。 当院ではこの装置を使って、硝子体手術をおこなっています。 |
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| 種類 | 3割負担の方 | 2割負担の方 | 1割負担の方 |
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| 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含むもの) | 110,250円 | 73,500円 | 36.750円 |
| 硝子体茎顕微鏡下離断術 (その他) | 92,250円 | 61,500円 | 30.750円 |












