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机の上は,明るすぎても暗すぎてもいけませんスタンドは,筆記用具を使う反対側の横(普通は左側)または後ろの方にあって,直接に光が目に入らないようにすることです。 机の上では,スタンドから30cm以内で300ルクス,50cm以内では150ルクス以上必要です。また,部屋の電灯をつけて室内での明暗をなくすべきです。 |
身長別の机とイスの理想的な高さ
身 長 机 イ ス 113cm以下 49.5 28.5 114〜119cm 52.0 30.0 120〜125cm 54.5 31.5 126〜131cm 57.0 33.0 132〜137cm 59.5 34.5 138〜143cm 62.0 36.0 144〜149cm 64.5 37.5 150〜155cm 67.0 39.0 156〜161cm 69.5 40.5 162〜167cm 72.0 42.0 168〜173cm 74.5 43.5 174〜179cm 77.0 45.0
電灯をつけて明るいところで本を読めるのに,わざわざ暗いところで読むことはありません。暗いところで読むと,目を近づけて読み,読みにくいために目を必要以上に疲れさせるだけになります。目にとってよくないことはやめた方がよいでしょう。 |
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テレビを見る機会が多くなってから近視が非常に多くなってきたといわれますが,直接の原因はわかりません。ただ,テレビを見終わった後は,近点距離が長くなり,調節時間が変化することから悪い影響をおよぼしていると考えられます。テレビを見るときの注意として,次のことに気をつけてください。 (1)テレビとの間は2m以上あける。 (2)画面のまわりは30ルクス以上にする。 (3)画面のきれいなものを見る。 (4)画面の高さは目よりやや低く,また見る範囲は30度以内。 (5)画面に他の光が反射しないようにする。 (6)長時間見ることをやめる。30分見たら5分休み,コマーシャルのあいだは必ず遠くを見るようにする。 (7)見るときは正しい姿勢で見る。じっと一定の姿勢で見た後は少し首や肩の運動をする。 |
(1)テレビとの間は2m以上あける(2)画面のまわりは30ルクス以上
(3)画面のきれいなもの
(4)画面の高さは目よりやや低く
(5)他の光りが反射しないようにする
(6)長時間見ることをやめる
(7)正しい姿勢で見る
糖分を多くとりすぎると,どうしてもビタミンBlが足りなくなってきます。また,糖分は体の「カルシウム」を減らすといわれています。このように,体の中のビタミンのバランスがくずれることによって目が悪くなるという説があります。(アチトーシス説)。ウサギに砂糖を多量に食べさせると,眼球,眼窩の骨の発育に影響があり,近視になるという実験報告もあります。 |
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髪の毛を長くすると目の中に入ることがあり,それが角膜などの表面を傷つけることになり,視力障害を起こすことにもなります。 また,長い髪の間から物を見ると目を疲れさせることになりますから,髪の毛は短い方がよいでしょう。 |
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急に視力が悪くなったり,毎年メガネを作りかえねばならないほど近視の度が進む子どもの鉛筆の持ち方を見ていると,ほとんどの子どもが,手首を曲げて短く持ち,首を横に曲げたり下から上目づかいに鉛筆の先を見て書いていることがわかってきました。正しい鉛筆の持ち方にするには, (1)手首をのばし,手のひらを平に自然におく。 (2)そのまま手のひらに卵をつつみ込むように指を曲げる。 (3)中指の第一関節の上,芯の先から3〜4cmほどはなれたところに鉛筆をのせる。 (4)鉛筆を人指し指と親指で押さえる。 (5)鉛筆を45°〜60°くらいに立てるようにする。 (6)左手を机の上に置き,姿勢を正しく,鉛筆の先が指の影にならないようにして字を書く練習をする。 おはしは,鉛筆の持ち方と同じで,下の一本を薬指で固定して物をはさむようにします。 |
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コタツの高さは,子どもの座高にくらべて高すぎることが多く,そのために目と本の間の距離が近づいてしまいます。また,背中が丸くなったり,悪い姿勢になったりするので視力にも悪い影響を与える可能性があります。どうしても,コタツで勉強や本を読まなければならないときは,座ぶとんなどで高さを調節してから読むようにしましょう。机の面の高さはいすに座るときと同じです。 |
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「脊柱側わん症」そのものが目に直接影響することはありません。 ※以前にこの項目に書かれていた内容は、原本である「ぎもんしつもん目の辞典(東山書房)」の記載のまま掲載していましたが、内容が発刊当時(昭和60年頃)のものであり、現在の医学的見地からみて不適切な表現が含まれてることをご指摘いただいたため、削除・訂正しました。 |
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まっ暗な中で15分くらい,遠くの方を見るようにすることはよいと思います。その理由は,まっ暗なときというのは,瞳孔が開くからです。瞳孔が開くと毛様体の緊張がとれてゆるむからです。じっと目をつむって,遠くの方を見ている気持ちでもよいと思います。 |
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緑は人間の目を休め,なごやかにしてくれる色です。遠くの景色を見ていることは,目の調節をとりさった状態となっており目の疲れをとる一番簡単な方法かもしれません。近視の予防になるのでやってみることは悪くありません。 |