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手術をお考えの皆様へ

研修医時代

私が研修医の頃の白内障手術は、眼球の後ろに麻酔の注射をし、白目と黒目の境目を約9mm切り、濁った水晶体を摘出し、眼内レンズをいれたあと6糸程度縫合する手術でした。 手術時間は1時間近くかかり、経験を積んだ医師でも30分程度かかっていました。
術後の炎症は強く、切開創が長いために乱視がでて、視力が安定するまで1カ月程度要したものです。術後の眼鏡処方も3カ月先・・と随分ご不便をかけたと思います。

技術の進歩

その頃から比べると技術は格段に進歩しました。
麻酔は点眼のみで注射はありません。
超音波で白内障を粉砕して同時に吸引し、眼内レンズは折りたたみ式にて挿入するので、切開も2.6mmの小さな創口で縫合する必要はありません。手術時間も10分程度で終わります。
執刀する私にも手術を受けられる患者さまにも、ストレスの少ない手術になりました。

実母の手術を経験してみて

私は2003年に実母の白内障手術を行いました。
執刀前は少し緊張しましたが、いざ始まればいつものテンポで落ち着いて行えたと思います。
母も「ちっとも痛くなかったよ。玲ちゃん、上手だね!」と言ってくれました。
執刀することを通じて良かったと思う点は、家族の立場を経験できたことです。
ゆっくり安静してもらうために食事の準備をし、時間がくれば点眼をし、洗髪を手伝いました。
母は60歳代でまだ若く全て自分で行えたはずですが、恐らくこの機会に・・・と思いっきり甘えてくれたのでしょう。
そして2012年70歳になった母の反対眼の白内障手術も、レイ眼科クリニックにて執刀いたしました。術後運転が楽になったと喜ぶ母、私だけにしかできない親孝行ができました。

理事長の手術を経験してみて

2007年には医療法人医新会理事長新見先生のレーシックも行いました。
法人を支え、家族の大黒柱でもある大切な目を私に託されたその勇気に感銘し、いつになく力が入りました。また2010年には実妹のレーシックも行いました。子育て中の妹が眼鏡をかけずに綺麗に化粧をするようになったことは、小学生の甥や姪にとっても嬉しいことだったようです。
共に働く人、共に生きる人を執刀してみて遅ればせながら思ったこと。
それは、一人の瞳には多くの人が映っていて多くの人から見つめられている現実です。
一人の目の手術は、その人にかかわる周りの生活や考え方までも変えてしまう程、影響力の強いものであると知りました。