治療と手術

ホーム > 治療と手術 > Add-On眼内レンズ

Add-On眼内レンズ

Add-On眼内レンズとは

Addon眼内レンズ

Add-onはHumanOptics社(ドイツ)で開発された白内障術後患者の視機能を向上するための「二枚重ね挿入専用」の眼内レンズです。

  • 度数調整用(近視・遠視) Secura
  • 乱視矯正用(近視性乱視・遠視性乱視・混合乱視) Torica
  • 遠近両用(回折型累進多焦点レンズ) Diffractiva

の3種類があります。

下記のような場合に適しています。

裸眼でもっと見えるようにしたい。
白内障手術後の近視・遠視・乱視といった屈折異常の矯正に最も適した手段です。
「近くをもっと見えるようにしたい」「遠くをもっと見えるようにしたい」 「乱視を少なくしたい」「左右の度数差をなくしたい」
といった”裸眼での見え方”を改善することができます。
“単焦点眼内レンズ”が入っているが、“多焦点眼内レンズ”にしたい
白内障手術を受けて数ヶ月以上経過すると眼内レンズが水晶体嚢内で癒着するため、眼内レンズの交換は不可能でしたが、Add-on多焦点眼内レンズにより、その要望を実現します。

裸眼視力を向上 Add-On度数微調整用・Add-On乱視矯正用

Addon眼内レンズ白内障手術後に残存する遠視・近視・乱視といった屈折異常を矯正して裸眼視力を向上させる“追加挿入専用の眼内レンズ”です。

従来から白内障手術単独では、精度の高い度数調整が不可能なため、もともと乱視が強い人などでは手術後も眼鏡やコンタクトレンズでの矯正が不可欠でした。近年になって乱視用矯正の眼内レンズも登場しましたが、過去に白内障手術を受けている場合に「眼内レンズの入替」をおこなうのはとても困難でリスクも高いため、レーシックで度数調整をおこなうことが一般的でした。

しかしながら、Add-on眼内レンズの登場で、手術時間も3~4分程度で回復も早く、ドライアイなどのリスクもないため、患者さまへの負担がより少なくなりました。度数微調整用/乱視矯正用ともに、「有害光線をカットして眩しさを低減する着色レンズ」、「もともと着色眼内レンズが入っている眼に適した透明レンズ」の両方が選択できます。

裸眼視力を向上 Add-On度数微調整用・Add-On乱視矯正用

Addon眼内レンズ白内障手術で“単焦点眼内レンズ”が入っている眼に“多焦点眼内レンズの機能を付加する” 追加挿入専用の眼内レンズです。
過去に白内障手術を受けている場合は「眼内レンズの入替」をおこなうのは困難でリスクも伴いましたが、このレンズの登場で最初から“多焦点眼内レンズ”を入れたのと同等以上の状態にすることができるようになりました。(≫ 多焦点眼内レンズについて

水晶体嚢内に多焦点眼内レンズを挿入する場合に比べ、毛様溝にレンズを固定するため水晶体嚢の収縮に伴うレンズの中心偏位をおこしにくい、レンズの摘出・交換がしやすいというメリットがあります。先に通常の単焦点眼内レンズだけ入れておき、あとでレンズを追加挿入することで、「患者さん自身に両方の見え方を実体験してもらいやすい」「見え方に慣れない場合は元に戻せる(戻しやすい)」という利点もあります。

中心部のみに回折型の累進的な加入度数(+3.5D)が入るタイプなので、暗所での遠方視力が良い、ハログレアが少ない、中間距離の視力が良いといった特徴があり、他社製品の多焦点眼内レンズと比べても良い臨床成績が得られています。
Journal of  Cataract & Refractive Surgery Volume12 P2136-2143  Georg Gerten, MD George et al

手術の流れ

適応検査・手術申込み

手術に支障となる目の異常がないかなどを詳しく調べます。散瞳剤を使用する検査をおこなうため、来院当日はご自分で車やバイクの運転をしないでください。
全身のご病気で他院に通院中の方は内服中のお薬を確認させていただきます。その上でAdd-on眼内レンズ手術が適しているか、あるいは他の方法が良いのか、医師より詳しく説明させていただいた上で手術の日程を決定します。
手術申込み時に採血及び結膜嚢培養検査をおこないます。

前精密検査・Add-onレンズの発注

「術前精密検査」で手術に必要なデータをとり、挿入するAdd-onレンズのデータを決めます。
Add-onレンズは発注後、日本国内に届くまでに約1~2週間かかります。(通常の場合)
術前精密検査終了後、手術3日前より点眼していただく抗菌剤点眼薬をお渡しします。

検査項目
視力検査、角膜曲率半径、角膜内皮細胞検査、細隙灯顕微鏡検査・眼底検査(散瞳検査を含む)、眼圧検査、前房深度、眼軸長測定、その他

手術前の点眼

手術3日前の朝から手術当日までの間、抗菌剤の点眼をしていただきます。1回につき1~2滴を点眼してください。

手術当日

  • 手術の約1時間前に来院していただきます。
  • 手術当日の朝食、昼食は通常通りでかまいません。
  • 心電図、血圧計など装着しますのでゆったりした服装で来院してください。お化粧はしないでください。
  • 来院の際にはご自分で車やバイクの運転をしないでください。
  • 散瞳剤を点眼して瞳孔を開いたのち、眼の周りを消毒して手術室に入ります。
  • 手術は点眼麻酔でおこないます。手術中はまぶしい光が見えますが3~5分程度で手術は終わります。
  • 手術終了後、しばらく院内で休息していただいたのち、注意事項の再確認をおこないます。
  • その後、保護眼帯を装着したまま、お帰りいただきます。

手術前の点眼

手術翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に受診していただきます。目の状態が安定するまでの約1ヶ月間の点眼治療が必要となります。それ以降も、年1~2回定期的に目の検査を受けられることをお勧めします。

  • 手術翌日は朝一番の診察で予約をおとりしますので、保護眼帯をしたままご来院ください。
  • ほとんどの方が手術当日から視力回復を実感できますが、視力が安定するまでの期間には個人差があります。
    (多焦点レンズの場合は、見え方に慣れるのに数ヶ月以上かかる人もおられます)
  • 激しいスポーツ、飲酒、長期の旅行などは医師の許可が出てからにしてください。
  • 万が一、異常を感じた場合は決められた受診日以外でも早めに受診するようにしてください。

費用

初診時

白内障手術後の経過や目の状態を調べるだけの場合は保険診療となります。
その際にAdd-on眼内レンズ手術あるいは他の方法が適切かを含めてのアドバイスをおこないます。

必要となる検査の内容により、3割負担の方で3000~4500円程度、1割負担の方で1000~1500円程度(保険診療)になります。

手術費用

手術に必要な “ 術前精密検査費用、手術費用、術後診察検査費用、お薬代 ” は全て自費診療扱いとなります。

術前精密検査費用 3万円

Add-on Secura 単焦点レンズ手術(乱視なし)片眼 15万円(税込)両眼 30万円(税込)
Add-on Torica 単焦点レンズ手術(乱視あり)片眼 15万円(税込)両眼 30万円(税込)
Add-on Diffractiva 多焦点レンズ手術片眼 25万円(税込)両眼 50万円(税込)

※手術費用(レンズ代を含む)には手術後1ヶ月間の検査・診察費用、お薬代が含まれています。
※術前精密検査費用は片眼・両眼手術、レンズの種類にかかわらず同額です。
※上記費用は挿入するAdd-onレンズが標準規格品の場合です。度数が強い場合など、標準規格外(特注品)になる場合は別途にレンズ代の差額が必要になる場合があります。

対応可能な施設

担当医


  • 新見浩司 医師