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レーシック屈折矯正手術

レーシックについて

レーシック角膜にエキシマレーザーを照射して屈折力を調整する手術です。フラップをめくってエキシマレーザーを照射するため痛みが少なく、早期回復が期待できる手術方法です。

レーシック「近視」「乱視」「遠視」といった屈折異常による裸眼視力低下の改善が期待できます。

日本におけるレーシック手術の経緯

近視や乱視を治す屈折矯正手術の主要術式として日本でも1999年頃から徐々に普及しはじめ、ピーク時の2008年には年間45万件に達しました。

しかしながら商業目的の大手レーシック専門クリニックが多数の症例を低コストでこなすために強引な勧誘、ずさんな術前検査・施術が相次ぎ、「過矯正による遠視、それに伴う頭痛・吐き気、目の痛み等の体調不良」「適応外症例への施術による障害(不正乱視、羞明、ドライアイの悪化、コントラスト低下)」といったトラブル症例も多く発生しました。さらに2010年7月に「銀座眼科レーシック集団感染事件(手術器具等の滅菌を怠り約70人に感染症)」を起こした医師が逮捕され、2013年12月には消費者庁から「レーシックによる重大危害についての注意喚起」が出され、ネット上でもネガティブな情報が目立つようになり、2014年には5万件と全盛期の9割減になりました。

レーシックは本当に危険か?

その後は商業目的の美容系大手クリニックの倒産・縮小が相次ぎ、質の低いクリニックは淘汰されました。レーシック自体も過去の膨大なデータと経験を元に改良が進んで「より見え方の質の高い施術」が可能となり、「症例選択を誤らなければ、長期的な観点からも安全性や有効性の高い最も確立された手技の一つ」として再び見直されています。

最近は屈折矯正手術に有水晶体眼内レンズ(ICL)が認可されて新たな選択肢ができたことにより、レーシックだとコントラスト感度が落ちて合併症の多い強度近視眼(-6D以上)ではICL有水晶体眼内レンズ」という選択がなされるようになりました。一方で有水晶体眼内レンズ(ICL)は-6D以下の中等度~軽度の近視には適しておらず、レーシックは-6D以下の中等度~軽度の近視眼だと角膜切除量が少なく形状変化が軽微で済むため、コントラスト感度低下や合併症が圧倒的に少なく非常に成績が良いため、今なお屈折矯正手術の大部分がレーシックであり、ピーク時より大幅に減ったといえ、現在も日本国内だけで年間5万件以上の施術がおこなわれています。

NASAやアメリカ空軍も認める視力矯正手段

レーシックは海外でも一般的におこなわれており、NASAやアメリカ空軍でも2007年から視力矯正手段として認められています。JSCRS(日本屈折矯正手術学会)がおこなった大規模調査では2013年のレーシック手術件数は総計7万1089件(屈折矯正手術全体の94.8%)裸眼視力1.0以上の症例が96%、矯正視力1.0以上の症例が99%、感染症の発症は一例も認められませんでした。

またレーシックに関する世界中からの学術報告を解析した研究の結果が、眼科専門領域で最も権威のある雑誌の一つOphthalmologyで報告されていますが、満足度調査において平均で95.4%がレーシックの結果に満足していたことがわかり、他の手術と比較して高い満足度が得られる手術との結論が報告されました。

症例選択と適切な矯正量が重要

レーシックは角膜を削りすぎると光学特性が悪化してコントラスト感度の低下を招いたり、近視の戻りがでやすかったり、角膜拡張症の合併症がでたりします。角膜厚の薄い人や近視が強い人には適しておらず、その他の不適合要素を含めると手術を希望されても5人に1人は適応外となります。しかしながら、逆に言うと症例選択を厳密におこない、個々のライフスタイルにあわせた適切な矯正量での施術をおこなえば非常に満足度の高い結果が得られる手術です。

医新会グループでは理事長の新見浩司医師本人自らが機種選定をおこなって自院でレーシックを受け、その結果に自信を持ち、その後も最新最良のシステムにグレードアップしながら万全の体制でのぞんでいます。

当院におけるレーシック

レーシック手術システムWavelight®RefractiveSuiteを導入

米国導入実績No.1のAlcon社がリリースした
最新型レーシック手術システムWavelight®RefractiveSuiteを導入しました。

Wavelight®RefractiveSuite

経験豊富な医師が執刀

レーシック手術に携わって15年以上の経験、累計1万5千眼以上の様々な手術実績をもつ松本玲医師をチーフに経験豊富なスタッフのチームで執刀します。
松本玲医師はエキシマレーザー指導医の資格を持ち、多くの他施設の眼科医やスタッフの指導にもあたっています。日本で初めてレーシックが導入された黎明期より施術に取り組み、日本国内有数の実績があり、学会発表・執筆等も数多くおこなっています。

徹底した安全管理

当院では感染症の発症を防ぐために業界最高水準の徹底した安全管理をおこなっています。手術室はNASA規格NHB5340「クラス10000」を満たすクリーンルームであり、HEPAフィルターで微粒子・細菌などの汚染物質が浄化された空気が、24時間連続稼働で温度・湿度が調整され陽圧で満たされています。
手術機器は2種類の専用オートクレーブとEOGガス滅菌装置にて常に衛生的に保たれています。手術着・手袋・吸引リングなどはすべて滅菌ディスポーサブル(使い捨て)の機器を用いています。

レーシック手術においても感染症を未然に防ぐために手術前の感染症検査(血液検査)を全例に施行し、手術前の抗菌剤点眼および術後検診を必須としています。もちろん開院以来、一度も感染症をおこしたことはありません。

手術室だけでなく、手術前室、器械準備室もHEPAフィルターで空調管理されており、CDC:米国疾病予防管理センター医療施設における環境感染管理ガイドライン(Guidelines for Environmental Infection Control in Health-Care Facilities)に準じた感染症対策をおこない、各室内で空中粉塵レベル測定、付着・落下細菌調査、残留ガス測定などを定期的におこなっています。

治療品質へのこだわり

私たちの施設では「初診の当日にすぐ手術」といったことはしません。
レーシックで、どれだけ角膜を削るかは術前検査のデータで決めるため、治療品質を大きく左右する術前検査には特に”こだわり”をもっています。 「手術を安易に考え、個々の特性に配慮せず、流れ作業で多数の手術をする施設でのトラブル多発に警鐘をならす」という立場で、レーシック手術をおこなっています。

当院のレーシック手術
  • 手術までに最低2回以上(それぞれ違う日に)、精密検査を受けていただきます。
  • 特に重要な検査では1種類の機器だけでデータをとるのではなく、同じ検査を違うメーカー製の機器でも重複しておこなっています。機器の特性による測定誤差の軽減に努めています。
  • 正確なデータをとるために、精密検査では最低2週間以上前からコンタクトレンズ装用を中止していただきます。(※ハードレンズの場合は3週間以上)
  • 過矯正や低矯正を防ぐため、調節麻痺剤点眼下での屈折検査もおこないます。
  • 幅広い分野の診療をおこなう眼科施設として、手術に必要な屈折検査、角膜厚や角膜形状解析などだけでなく、精密眼底検査、眼圧検査、その他の検査もおこない、”緑内障” ”白内障” ”網膜剥離”といった目の病気や異常、将来的な危険性のチェックを全症例におこなっています。
  • 精密検査に十分な時間をかけることができるように、1日あたりの手術枠数の上限を設定し、完全予約制としています。そのため予約状況によっては、ご希望の日程にそえない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
  • 執刀した医師自身が責任をもって、術後の経過観察をおこないます。
  • レーシックの良い点ばかりでなく、個々に考えうるデメリット、他の手段との比較についても手術前にきっちりと説明します。無理にレーシックだけを勧めることはせず、その人それぞれに最適と思われる手段をアドバイスします。
  • 個々のライフスタイルにあわせた矯正をおこないます。単純に「5m視力表での裸眼視力1.5や2.0"を目指した矯正」をおこなうと、"眼鏡やコンタクトレンズで度が強すぎるのと同じ状態(=過矯正)"となり、「遠くは見えるが、手元が見えにくい、ひどく疲れやすい」といった不具合を生じがちです。そのため、「近業作業が多いため、手元よりにゆるめに合わせる」「老眼がでているのでわざと左右で度数差をつけるモノビジョンにする」といった、ひとりひとりの要望や特性を考慮した手術をおこなっています。 ・手術後の結果について、単純に”視力の値”だけなく、”見え方の質”も評価しています。
  • ”ボヤケ”や”にじみ”を評価できる”波面センサーでの見え方(網膜投影像)シミュレーション”
  • ”疲れ”や”だるさ・重たさ”といった不定愁訴を客観的に評価できる”他覚的調節微動測定”
  • ”ドライアイ”での眼表面の涙液動態を定量化する”TSAS(Tear Stability Analysis System)”
  • などの特殊検査機器を備えており、不具合の訴えを客観的・定量的に評価して、的確に対処できる体制を整えています。
  • レーシック手術後に一過性に多くみられるドライアイの対策として、単に点眼処方をおこなうだけでなく、必要に応じて”可溶性コラーゲンによる涙点プラグ”などの治療も積極的におこなっています。

万全のアフターフォロー

手術を受けられたあとに、何らかの目の病気や怪我などのトラブルにあわれた場合でも、当院およびグループの各施設ではあらゆる検査・診察・治療が可能です。眼科医療全般を担う総合施設として、皆様の大切な目をフォローアップします。

対応可能な施設

担当医


  • 新見浩司 医師

  • 松本 玲 医師