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円錐角膜治療

円錐角膜は角膜の一部が薄くなって前方に円錐状に突出してくることにより、角膜に歪みを生じて視力が低下する病気です。日本人の約0.9%、疑い例を含めると3.3%が円錐角膜と言われています。多くは10~20才頃に発症します。

円錐角膜と正常な角膜の比較

進行すると徐々に近視・乱視が強くなり視力が低下します。
軽いうちは眼鏡や普通のコンタクトレンズで生活できますが、進行してくると円錐角膜用ハードコンタクトレンズをつけないと見えなくなってきます。さらに重症化するとハードコンタクトレンズもつけられなくなり、角膜移植が必要になります。
近年、角膜クロスリンキング治療により、円錐角膜の進行を抑えることが可能になりました。2020年5月現在、まだ日本では厚生労働省未承認ですが米国FDAでは承認され、欧米では円錐角膜の標準的な治療になっています。

円錐角膜の治療方法

円錐角膜の治療方法

治療方法特徴
円錐角膜用
ハードコンタクトレンズ
(メニコンZ E-1デザイン、
メニコン ローズK2)
ごく軽度の場合は通常のハードコンタクトレンズで対応できますが、角膜の突出具合により異物感がでやすくなる場合は円錐角膜用ハードコンタクトレンズを選択します。当グループでは市販されているハードコンタクトレンズで最も高性能とされるメニコン社ティニューと同じ高酸素透過性素材を用いた「メニコンZ E-1デザイン」もしくは「メニコン ローズK2-T」での円錐角膜用コンタクトレンズ処方を行っています。 » 詳細を見る
次世代型ハイブリット
コンタクトレンズ(EyeBrid silicone)
中心部がハードレンズ、周辺部がソフトレンズになったコンタクトレンズです。円錐角膜用ハードコンタクトレンズで異物感が強く装用がしにくい方にも装用しやすいレンズです。 » 詳細を見る
角膜クロスリンキング
自費診療
(健康保険適応外)
ハードコンタクトレンズ装用にても円錐角膜の進行が認められる場合に有用な治療方法です。 » 詳細を見る
ICL 有水晶体
眼内レンズ手術
自費診療
(健康保険適応外)
眼鏡で矯正視力が得られる症例であればICL有水晶体眼内レンズ手術により裸眼視力が回復します。進行が止まっている人におこないます。角膜クロスリンキングを施行して安定してから施行する場合もあります。 » 詳細を見る
ICRS角膜リング手術
自費診療
(健康保険適応外)
角膜実質内にプレートを挿入する手術です。突出した角膜を平坦化して乱視を軽減します。 » 詳細を見る
角膜移植手術 円錐角膜が極度に進行し、角膜に混濁を生じてコンタクトレンズ等での視力改善が見込めない場合は角膜移植が必要になります。角膜移植を受けた場合、術後も生涯にわたり通院・治療が必要になります。

円錐角膜用ハードコンタクトレンズ メニコンROSE K2-T

レンズの特徴

メニコンROSE K2-T

日本で初めて「円錐角膜用」として承認を取得したコンタクトレンズです。通常のハードコンタクトレンズで適応できない場合にも対応できるように4つのデザインで様々な形状の円錐角膜に対応できます。最高峰のハードコンタクトレンズであるメニコンティニューと同じ高い酸素透過性を持つ素材を採用しているので、瞳に充分な酸素を届け紫外線もカットします。メニコンの国内工場で製造した安心の国産レンズです。

  

費用

レンズ片眼1枚 36,300円(税込)

EyeBrid Silicone(アイブリッド・シリコン)

EyeBrid Silicone(LCS社)はソフトコンタクトレンズ(以下SCL)とハードコンタクトレンズ(以下HCL)の良さを組み合わせた円錐角膜用の次世代型ハイブリットコンタクトレンズです。

レンズの特徴

EyeBrid Silicone

EyeBrid Silicone円錐角膜や不整乱視の場合、ソフトコンタクトレンズでは乱視の矯正力が弱いため良好な視力を得にくく、一方でハードコンタクトレンズでは乱視があっても良好な視力を得やすいですが、異物感があり痛くて長時間入れられないケースが多くあります。EyeBrid Silicone(LCS社)はレンズ中心がハード、周辺部がソフトの構造で、今まで痛くてコンタクトレンズをいれられなかった人にも違和感が少なく装用できるようになっています。

円錐角膜が進行してくると従来の円錐角膜用ハードコンタクトレンズではずれたり、外れやすかったり、装用時の痛みがあったりして使用が困難なケースが多くありましたが、EyeBrid Siliconeは直径が大きく中心安定が良好で装用感も良いため、従来の円錐角膜用ハードコンタクトレンズ装用で苦労された方にも勧めることができます。

円錐角膜での当院処方例
  • 円錐角膜での当院処方例
    従来の円錐角膜用HCLの場合
    下方にずれて固着したり外れたりしやすい
  • 円錐角膜での当院処方例
    EyeBrid Siliconeの場合
    センタリングが良好で装用感が良い

中心のハード部分はDK値100の高酸素透過性でUVブロックのRPG素材、周辺部のソフト部分はDK値50のシリコーンハイドロゲル素材です。中心の厚さは0.2mm、直径は 8.50mmと10.00mmの2種類があります。装用感に応じてソフト部分のカーブを5段階から選択します。ヨーロッパでは2012年にCEマークを取得しています。

国内でこのレンズの処方ができるクリニックはまだ少ないですが、当グループではレイ眼科クリニックおよび新見眼科にて関西で初めて処方を開始しました。

費用

レンズ片眼1枚 (スポイト3本付き)
※保証 レンズ発送から6ヵ月以内
破損または処方交換1回
44,000円(税込)
6ヶ月以降の再購入 レンズ片眼1枚 33,000円(税込)
スポイト追加購入 1本700円(税込)

対応可能な施設

担当医

  • 新見浩司医師
    新見浩司 医師
  • 松本 玲医師
    松本 玲 医師

カスタム角膜クロスリンキング Mosaic™

角膜クロスリンキングとは進行性の円錐角膜・角膜拡張症(レーシック後など)に対し、リボフラビンを点眼しながら紫外線照射を行うことで、角膜実質のコラーゲン線維の架橋を強めて進行を停止させることを目的とする治療です。
当施設ではより効果的で侵襲の少ないクロスリンキングをおこなえる「カスタム角膜クロスリンキングシステムMosaic™」をいち早く導入しました。国内5台目(関西地区初導入)となります。

カスタム角膜クロスリンキング Mosaic™

区分 従来法 カスタムクロスリンキング
角膜上皮剥離 あり
術後の痛みが強く、回復が遅い
感染等の合併症のリスク
なし
痛みが少なく、回復が早い
合併症リスクが少ない
照射方法 連続照射
従来法の照射範囲
角膜全体へ照射する。
不必要な部分にも照射されるため
侵襲が大きい。
酸素投与+パルス照射
カスタムクロスリンキングの照射範囲
角膜形状を解析して必要な部分にだけ
高エネルギー照射をおこなうため、
侵襲が少なく治療効果が高い。
効果 角膜形状維持 角膜形状維持+改善効果
照射時間 約30分 約16分

カスタム角膜クロスリンキングはMosaic™のアイトラッキング機能で眼の動きに追随した紫外線照射がおこなわれます。角膜全体照射をおこなう高速法では約8分となりますが、角膜の形状に合わせて行う非常に精密な治療法であるため、16分程度かかります。照射中にキョロキョロと目を動かされる方は少し時間がかかることもあります。

適応と禁忌

適応(適している方)

進行性の円錐角膜・ペルーシド角膜変性症・角膜拡張症

【進行判断基準】24カ月間で、基準の1つ以上を満たすもの

  • 角膜最大屈折力が1.0D以上増加
  • 自覚乱視度数が1.0D以上増加
  • 自覚屈折度数(等価球面)が1.0D以上増加
  • 使用するHCLのベースカーブが0.1mm以上減少
禁忌(適していない方)
  • 角膜厚400μm未満
  • ヘルペス性角膜炎(紫外線がヘルペスを活性化)
  • 妊娠中
  • 小児(14才未満)
  • 角膜内皮細胞密度2000個/mm2未満

費用

片眼 275,000円(税込)
両眼 550,000円(税込)
  • ※ 術後処方薬と術後1ヶ月分の検査・診察料を含みます。
  • ※ 手術申込み時に申込金として33,000円(税込)をお支払いいただき、手術当日までに残金をお支払いいただきます。
  • ※ 手術日程をキャンセルされた場合、お申し込み金の返金はできません。

お支払い方法

お支払いは現金、銀行振込、クレジットカード(分割払い・リボ払い可、ボーナス払い不可)、メディカルローン(12回まで金利負担なし・最長60回)のいずれでも可能です。
(※メディカルローンの承認に3~5日を要します。ご希望の方はお早めにご連絡ください。)

クレジットカード

角膜内リング(ICRS)

角膜内リング(ICRS)角膜周辺部の実質内に半円弧状のプレートを挿入し、突出した角膜のカーブを平坦化させる手術です。円錐角膜や角膜拡張症の進行抑制に有効な治療方法です。

当院ではIntacsおよびフェラーラリングを導入し症例の程度により使い分けています。
Intacsは2003年にCEマーク取得。2004年に円錐角膜用としてFDAに承認されました。フェラーラリングもCEマークを取得しています。リング挿入後は乱視が軽減するため、裸眼視力の改善やソフトコンタクトレンズや眼鏡での矯正が可能になります。当グループでは角膜切開にレイ眼科クリニックにてFS200フェムトセカンドレーザーを使用することにより、より精密で安全な手術が可能になりました。

適応と禁忌

適応(適している方)
  • 21歳以上
  • コンタクトレンズやメガネで十分な視力が出ない
  • 円錐角膜/ペルシード角膜変性症/レーシック術後角膜拡張症
  • 角膜リング挿入部位の角膜厚が450μm(中心角膜厚の80%)以上
禁忌(適していない方)
  • リング挿入部位の角膜厚450μm未満
  • 角膜中央部の高度の角膜混濁
  • 円錐角膜の急性水腫
  • 再発性角膜びらんや角膜ジストロフィなど眼疾患の既往
  • 膠原病、自己免疫疾患、免疫不全症の患者
  • 妊娠中、授乳中

費用

片眼  495,000円(税込)
両眼 990,000円(税込)
  • ※ 術後処方薬と術後1ヶ月分の検査・診察料を含みます。
  • ※ 手術申込み時に申込金として33,000円(税込)、リング発注時に残金をお支払いいただきます。
    リング発注後に患者さまのご都合でキャンセルされた場合は返金することができませんのでご注意ください。
  • ※ 手術日程をキャンセルされた場合、お申し込み金の返金はできません。

お支払い方法

お支払いは現金、銀行振込、クレジットカード(分割払い・リボ払い可、ボーナス払い不可)、メディカルローン(12回まで金利負担なし・最長60回)のいずれでも可能です。
(※メディカルローンの承認に3~5日を要します。ご希望の方はお早めにご連絡ください。)

クレジットカード

対応可能な施設

担当医

  • 新見浩司医師
    新見浩司 医師
  • 松本 玲医師
    松本 玲 医師