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白内障・眼内レンズ手術

眼内レンズの種類と費用

眼内レンズは若い人の水晶体のように厚くなったり薄くなったりしてピントを調節する力がありません。老眼が進んだ状態と同じで「ピントのあう幅がせまい」ため、どの距離もハッキリみえるというわけではなく、「ピントのあわない距離をみる場合は眼鏡を使う」必要があります。

眼内レンズには大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」があります。患者さんの求めるライフスタイルとそれぞれの眼内レンズの特性をふまえて、眼内レンズの種類を決定します。

単焦点眼内レンズ

一般的に使用されるのは単焦点眼内レンズです。
どの距離にピントをあわせた目にするかを術前検査で眼内レンズの度数を決定します。

白内障の治療

通常は「ピントを遠方(無限遠)~中間距離(2~3m)に合わせた」眼内レンズを挿入して、術後に老眼鏡を使っていただく場合が多いですが、左右のバランス、手術前の度数、御本人の御希望、職業上の理由などにより、「ピントを近く(30~40cm)、もしくは中間距離(50cm~1.5m)に合わせた」眼内レンズを挿入する場合もあります。ピントを近くにあわせた場合は「普段は眼鏡をかけ、手元を見るときは外す」ということになります。乱視の強い方は遠用と近用の眼鏡を使いわけていただく必要があります。

世帯収入や年齢により上限や還付があります。(例:後期高齢者 一般の方 上限 月額18000円)
≫ 詳しくはこちら(全国健康保険協会・高額療養費制度)

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、「なるべくメガネをかけずに」より快適な生活ができることを目指して開発されました。 平成19年に厚生労働省の承認を得て、その後にも様々な多焦点眼内レンズが登場しています。

多焦点眼内レンズは、遠方と近方の広範囲にピントが合う反面、単焦点眼内レンズに比べるとピントが甘い、夜間に車の対向車などのライトがにじんで見えたりする(グレアハロー)などの欠点がありましたが、最近ではこれらの欠点を補う累進焦点眼内レンズも登場しています。

ただし多焦点眼内レンズは必ずしも全ての人にあうわけではありません。
保険がきかないため、手術費用は自費となるため、単焦点眼内レンズと比べるとかなり高額になります。自分のライフスタイルにあった特性の眼内レンズを選択できるように医師やスタッフとよくご相談ください。

多焦点眼内レンズの見え方

多焦点レンズの見え方

当グループで主に使用している多焦点眼内レンズ・焦点拡張眼内レンズ

回折型多焦点レンズ

商品名構造&焦点エネルギー
配分
特徴暗所
ハロー
グレア
選定
療養

テクニス
マルチ

テクニスマルチ

構造&焦点

回折型
2焦点
∞・50cm
∞・42cm
∞・33cm

エネルギー配分

遠41%
近41%

光学ロス
18%

特徴

2011年に厚生労働省認可された多焦点眼内レンズ。近方焦点が50cm・42cm・33cmの3タイプあり。中間距離の落ち込みや暗所でのハロー・グレアはそれなりにあるものの、近方の見やすさには今なお定評があり現在も多くの施設で幅広く使用されている。米国Johnson & Johnson VISION社製。国内在庫あり。
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暗所・ハロー・グレア

あり

選定療養

アクティブ
フォーカス

アクティブフォーカス

構造&焦点

アポダイズ回折型
2焦点
∞・50cm

エネルギー配分

遠70%
近18%

光学ロス
12%

特徴

2014年に厚生労働省認可されたアポダイズ回折型レンズ。周辺部が遠方の単焦点構造になっており薄暗い環境での遠方~中間が他の回折型レンズよりハロー・グレアも少なく質が良い。遠方・中間重視の方にお勧めのレンズ。米国Alcon社製。国内在庫あり。
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暗所・ハロー・グレア

少ない

選定療養

テクニス
シンフォニー

テクニスシンフォニー

構造&焦点

エシュレット回折型
焦点拡張
∞~50cm

エネルギー配分

遠~中への
連続配分

光学ロス
8%

特徴

2016年に米国FDA、2017年に厚生労働省認可されたエシェレット回折構造による焦点拡張型レンズ。遠方から中間まで連続的に焦点をもたせており、遠方から中間までの見え方の質が良いが手元は弱い。米国Johnson & Johnson VISION社製。国内在庫あり。
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暗所・ハロー・グレア

あり

選定療養

パン
オプティクス

パンオプティクス

構造&焦点

回折型
3焦点
∞・60cm・40cm

エネルギー配分

遠44%
中22%
近22%

光学ロス
12%

特徴

2017年に欧州で先行発売され2019年に厚生労働省認可された日本国内で最も使用実績のある3焦点レンズ。海外での使用実績も多い。3焦点構造であるが80cmあたりもピークがあり、4焦点レンズ的な性格をもつ。米国Alcon社製。国内在庫あり。
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暗所・ハロー・グレア

やや
少なめ

選定療養

アルサ
フィット

アルサフィット

構造&焦点

フーリエ
回折型
3焦点
∞・70cm・35cm

エネルギー配分

遠33%
中32%
近26%

光学ロス
9%

特徴

2018年CEマーク取得。フーリエ光学により回折型の欠点であったハロー・グレアが少なく、遠・中・近、明所・暗所ともにコントラスト感度が良好で、3焦点レンズの中では特に手元の見え方の質が高いとされる。ドイツ ALSANZA社製。ドイツからの直輸入となります。
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暗所・ハロー・グレア

少ない

選定療養

×

テクニス
シナジー

テクニスシナジー

構造&焦点

ハイブリッド回折型
2焦点
+焦点拡張

エネルギー配分

※未公表

特徴

2018年に海外で先行発売され2020年厚生労働省認可レンズ。遠~中の質の良いテクニスシンフォニーにテクニスマルチの手元の見やすさをミックスした光学設計。米国Johnson & Johnson VISION社製。国内在庫あり。

暗所・ハロー・グレア

あり

選定療養

インテン
シティー

インテンシティー

構造&焦点

フーリエ
回折型
5焦点
∞・133cm・80cm・60cm・40cm

エネルギー配分

遠42%
中25.75%
近25.75%

光学ロス
6.5%

特徴

2019年11月CEマーク取得。DLUテクノロジーを採用した最新の5焦点眼内レンズ。従来の3焦点に比べ光学ロスが少なく、あらゆる場面で見え方の質が良い。Hanita Lenses社製。
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暗所・ハロー・グレア

少ない

選定療養

×

分節屈折型多焦点レンズ

商品名構造&焦点エネルギー
配分
特徴暗所
ハロー
グレア
選定
療養

レンティス
Mplus

レンティスMplus

構造&焦点

分節屈折型
2焦点
∞・40cm
∞・60cm

エネルギー配分

遠55%
近45%

光学ロス
5%

特徴

従来の回折型に比べて暗所での光の滲みが少なくコントラストが良い。0.01D刻みの精度でオーダーメイドで1枚ずつ製作される。 ドイツ Oculentis社製。ドイツからの直輸入となります。
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暗所・ハロー・グレア

少ない

扇型の
ゴーストが
でることあり

選定療養

×

ピンホール型焦点拡張レンズ

商品名構造&焦点エネルギー
配分
特徴暗所
ハロー
グレア
選定
療養

IC8

IC8

構造&焦点

ピンホール
1.36mm
∞~40cm
相当

エネルギー配分

瞳孔径3mmでF値絞り2段階相当の明度低下あり

特徴

2014年CEマーク、2018年米国FDA認可。ピンホール効果により焦点深度を拡張するレンズ。通常は優位眼に単焦点、非優位眼にIC-8を挿入する。円錐角膜等の不整乱視眼に適している。米国AcuFocus社製。米国からの直輸入となります。

暗所・ハロー・グレア

かなり
少ない

選定療養

×

累進焦点EDOF(焦点拡張)レンズ

商品名構造&焦点エネルギー
配分
特徴暗所
ハロー
グレア
選定
療養

ミニウェル

ミニウェル

構造&焦点

累進焦点
焦点拡張

∞~45cm

エネルギー配分

遠~中への
連続配分

光学ロス
5~6%

特徴

2017年CEマーク取得。球面収差を利用して連続的にピントの合う幅を広げるEDOF(焦点拡張)構造。ピントを振り分ける回折型と違い、特に遠~中までの見え方が自然で単焦点レンズと遜色ないコントラスト感度やシャープさがあり、暗所や暗がりでのハロー・グレアも出にくいため、夜間運転される方の選択肢になる。イタリアSIFI社製。イタリアからの直輸入となります。
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暗所・ハロー・グレア

かなり
少ない

選定療養

×

多焦点眼内レンズ手術の費用

選定療養と自由診療

2020年4月より、多焦点眼内レンズ手術の選定療養が開始されました。「単焦点眼内レンズでの白内障手術費用(保険適応)」に「レンズ代+追加検査の差額(自費負担)」で多焦点眼内レンズ手術が受けられます。ただし、「対象となるのは厚生労働省認可のレンズのみ」「従来方法によるマニュアル手術で、単焦点レンズのかわりに多焦点眼内レンズを入れる」ということになります。

一方、「FLACS(レーザー白内障手術)によるプレミアム白内障手術」「従来方法によるマニュアル手術でも厚生労働省未認可の多焦点眼内レンズを使用する場合」自由診療となり、「値段が高くてもより安全性が高く、精度の高い手術を受けたい」「ニーズに合った新しい多焦点レンズを入れたい」といった方への選択肢となります。

多焦点レンズを取り巻く諸事情

日本国内で選定療養に使用できる眼内レンズは厚生労働省の薬事承認を得なければなりませんが、それにはメーカー側に莫大な費用と時間がかかります。一方、米国ではFDA、EUヨーロッパ各国ではCEマークでの承認を受けることで複数の国や地域で幅広く使用できるようになります。

各メーカーともに市場規模の小さい日本向けだけのために莫大な費用と時間をかけて薬事承認を通すメリットがないため、日本向けの単焦点レンズを多く扱っている米国企業(Alcon、J&J)の一部製品だけが薬事承認を取得しています。そのため、多くの新しい多焦点眼内レンズが「厚生労働省未承認の多焦点眼内レンズ」として自由診療で対応するしかないという事情があります。

また最新の「FLACS(レーザー白内障手術)を含めたプレミアム白内障手術」ではレーザー機器だけでなく、術中ガイダンスシステム、術中屈折収差計測システムなど、必要な機器を全て揃えると莫大な費用がかかり、その維持費やライセンス料も非常に高額ですが、これらの費用も保険適応となりません。そのため、この「FLACS(レーザー白内障手術)を含めたプレミアム白内障手術」をおこなえる施設は全国的にも限られています。

選定療養
マニュアル手術
通常のメスや器具を使用し、全ての行程を人間の手でおこなう従来方法での手術。
一部の多焦点眼内レンズしか使用できない。
自由診療
プレミアム
白内障手術
術中ガイダンスシステムなど複数の機器を活用した精度や安全性の高い「FLACS(レーザー白内障手術)を含めたプレミアム白内障手術」が受けられる。
すべての多焦点眼内レンズを自由に選べる。

日本国内においては自由診療の治療を受ける場合、保険診療や選定療養にあわせて請求することができない法律(※混合診療の禁止)があるため、自由診療では全額自費負担の高額な手術費用が必要となります。

当グループではFLACS(レーザー白内障手術)によるプレミアム白内障手術は新見眼科のみでおこなっています。→詳細を見る

費用内訳

費用内訳

  • ※令和3年4月1日以降、上記の価格に変更となっています。
  • 選定療養での保険診療自己負担分は「単焦点レンズでの白内障手術の自己負担分」と同額になります。
  • ※選定療養適応の多焦点眼内レンズを使用する場合でも「FLACS(レーザー白内障手術)を含むプレミアム白内障手術」を選択される場合は自由診療となります。
  • ※入替保証は術後3ヶ月以内に「同じレンズでの度数変更の入替」もしくは「多焦点レンズ不耐症による単焦点レンズへの入替」が必要となった場合、追加費用なしで対応します。入替保証なしの場合は再手術費用が必要です。ただし、チン氏帯脆弱や断裂を生じている場合、時間が経過して水晶体嚢内での強固なレンズ固着が生じている場合など、通常のレンズ入替手術が不可能で他の選択肢が必要になる場合もあります。
  • ※眼内レンズ入替では矯正できない緻密な度数調整や乱視矯正にはエキシマレーザーによるタッチアップ矯正(レーシック手術)を選択できます。タッチアップ矯正には追加費用(片眼15万円(税別)・自由診療)が必要です。タッチアップ矯正は当グループのレイ眼科クリニックで施行します。ただし角膜厚が薄い場合や円錐角膜などの場合はタッチアップ矯正ができません。

ハロー・グレア現象について

多焦点眼内レンズでは単焦点眼内レンズに比べて、夜間の運転で車のライトが反射したりにじんで見えたりするグレア・ハロー現象が出やすくなります。特に回折型2焦点の多焦点眼内レンズでは強くでやすい傾向があります。

唯一、累進屈折型のミニウェルではグレア・ハロー現象がほとんどなく、単焦点眼内レンズと遜色ない良好な暗所コントラスト感度があり、夜間運転の多い方にもお勧めできます。

ハログレアシュミレーターによる術後自覚症状のイメージ比較(※個人差があります)

  • 単焦点眼内レンズ(ZCB00)

  • テクニスマルチ

  • テクニスシンフォニー

  • レンティスMplus

  • ファインビジョン

  • ミニウェル

※情報提供:ツカザキ病院 眼科 野口三太朗先生

ミックス&マッチ

計画的に左右別々に性質の違うレンズをいれる方法をミックス&マッチといいます。例えば片方に遠・中2焦点の多焦点レンズを入れ、もう片方に遠・近2焦点の多焦点レンズをいれるといった方法です。

単焦点レンズでも「モノビジョン」と言って、左右で度数差をつけてレンズを入れる場合があります。片眼はピントを遠くに合わせ、もう片眼はピントを近く狙いのレンズを入れることによって、裸眼での明視域(見える範囲)を広げる方法です。ただし、単焦点レンズでこれをすると、立体感が弱くなり左右の見え方の違いで不具合を感じたりする方もあるので、適応は「もともと左右差があってそれに慣れている方」などに限られること、左右差をつけすぎると「眼鏡で視力差をカバーする際に左右の像の大きさの差(不等像視)がでて眼鏡がかけづらくなる」などの欠点がありました。

その点、「多焦点レンズでのミックス&マッチ」は「単焦点レンズでのモノビジョン」と違い、左右差の違和感が少ないため、事前に相談して左右に別の多焦点レンズを入れる方も少なくありません。

効き目に見え方のシャープな単焦点レンズを遠方にあわせていれ、もう片方に多焦点レンズを入れることも、もともとの左右差に慣れている人には選択肢になります。

両眼視機能が良好な方の場合、片眼で見るより両眼でみる方がよく見えるはずです。これは人間の脳が両眼加算(Binocular Summation)という画像処理をするからです。そのため、左右同じ性質のレンズを入れるのが一般的です。脳は「遠方を見ようとするときは遠方が見えやすい目」で「近方を見ようとするときは近方が見えやすい目」を自然に選択する力も併せ持っていますが、もともと左右差の少ない人では術後に大きな左右差を作ると違和感が出やすく馴染みにくいこともあり、若い頃からの視力差とか、白内障の左右差での慣れ、手術を受けるまでの眼鏡やコンタクトレンズの使い方・合わせ方など生活習慣の違い、見え方に求める重視するポイント(質を重視する距離、瞳孔径にも左右されるコントラストと明視域、暗所でのハロー・グレアの許容、両眼視時の立体感etc.)で、どういったレンズが適切か判断します。個人差や好みもありますので、担当医とよくご相談ください。

多焦点眼内レンズの種類と特徴

レンズの種類により、光学的な特性の違いで見え方の質に特徴があります。

インテンシティー Intensity

もっとも進化した最新型の多焦点眼内レンズです。フーリエ光学により計算されたDLUテクノロジー(Dynamic light utilization technology)というHanita社独自のアルゴリズムの5焦点眼内レンズで、従来の回折型2焦点や3焦点レンズでは使用出来なかった部分を活かし、無限遠~40cmまでの全距離でスムーズな見え方を実現しました。

インテンシティー

(1)バランスの良い光学設計

回折構造は、なめらかなエッジ形状の12本のステップからなり、ステップの幅や高さは中心から周辺に向かって変化し、瞳孔径に応じて最適な配分になるように作られています。 中心から直径2.5mmまでをZone 1、2.5~4.0mmまでをZone 2、4.0~5.2mmをZone 3で、明所視はZone 1とZone 2を使用し、薄明視・暗所視にはZone 1からZone 3を使用します。

  • インテンシティー
  • インテンシティー

インテンシティー

(2)光学ロスが極めて少ない

焦点距離80cmの0次光と2か所のインテンシファイアによって、5焦点での幅広い焦点域を実現しました。従来の回折型2焦点や3焦点レンズでは10%~20%の光学ロスがありましたが、6.5%と光学ロスが極めて少ない設計となっています。

  • インテンシティー
  • インテンシティー
(3)幅広い明視域を実現

5焦点化により、従来の3焦点レンズに比べても全距離(∞~40cm)で良好な見え方を実現しています。

インテンシティー

(4)ハローグレアが少ない

従来の3焦点レンズに比べてハローグレアが抑えられています。

インテンシティー

アルサフィット ALSAFIT FOURIER

従来の回折型レンズはシャープエッジの回折構造のため、10~20%の光が反射や散乱しますが、ALSAFIT FOURIERは波状の回折パターンと、中心から周辺部に向かって溝を高くする逆アポダイズのフーリエ光学部により回折型の欠点であったハローグレアが少なく、遠・中・近、明所・暗所ともにコントラスト感度が良好で、見え方の質が高いレンズです。2018年9月ヨーロッパCEマーク取得し、2020年3月より日本国内への輸入を開始した最新鋭の3焦点レンズです。当グループではいち早く他施設に先行して、このレンズの取り扱いを開始しました。

  • アルサフィット
  • アルサフィット

※従来の3焦点眼内レンズとの比較

(1)優れた光透過率
シャープエッジではない波型の回折構造と、両面非球面構造により、散乱光・反射光が少ないため、従来の3焦点眼内レンズに比べ、ハローグレアが少なく、光学ロスが非常に少ない。
(2)バランスの良い光学分布
中心部から周辺に向かって溝を高くする逆アポダイズ構造により、瞳孔径が広がっても中間部および近方への光量が維持され、すべての距離で高いコントラスト感度を得やすい。

  • 従来の回折型多焦点眼内レンズ

    アルサフィットシャープなフレネル回折で 光が散乱・反射しやすく 光学ロスが多い(12~15%)
  • アルサフィット
    (ALSAFIT FOURIER)
    アルサフィット波型の回折と逆アポダイズの フーリエ光学部で散乱・反射が少なく光学ロスが少ない(8.6%)

アルサフィット

(3)色収差が少ない
アッベ数58という他社レンズに比べて色収差が小さい材質を使用しているため、色収差が少ない。

アルサフィット

(4)明所・暗所ともにコントラストがよく、質のよい見え方
∞・70cm・35cmの3焦点構造であるが、従来の3焦点眼内レンズに比べて、瞳孔径によらず遠方、中間、近方のいずれの距離でも解像度が高い。暗所でも比較的手元が見やすく、夜間の光のにじみやまぶしさが抑えられる。

アルサフィット

パンオプティクス AcrySof IQ PanOptix

パンオプティクス

欧州で先行発売され、臨床評価が高くトップシェアとなっている3焦点の多焦点眼内レンズです。日本では2019年6月に厚労省の認可を受けて先進医療特約の給付が受けられるようになりました。従来の2焦点レンズではピントが遠方と近方にわかれるため、中間距離の見え方が弱くなってしまうことが問題でしたが、3焦点レンズでは遠方、中間距離、近方に焦点を配分することで、その弱点をカバーして、より自然な見え方になります。

他社の3焦点レンズが「∞・80cm・40cm」で中間が80cmにピントのピークがあるのに対し、パンオプティクスはENLIGHTEN™ 光学テクノロジーにより、「∞・60cm・40cm」で中間が60cmにピントのピークがるため、40~80 cmの連続した焦点距離の見え方の質が良いように設計されています。コンピュータ作業、スマートフォンの使用、料理、本やメニューを読む、携帯型ゲームで遊ぶといったことが、より快適にしやすいように配慮されています。

パンオプティクス

パンオプティクス

3焦点レンズの光学的性質上、夜間・暗所でのハログレアは単焦点やアポダイズ回折型2焦点(遠・中)アクティブフォーカスに比べると少しでますが、明視域が広く、明所・暗所ともにコントラスト感度が良好で、患者満足度スコアの高い多焦点眼内レンズです。

≫ 詳細を見る

パンオプティクス
パンオプティクス
パンオプティクス
(3焦点 遠・中・近)
アクティブフォーカス
アクティブフォーカス
(2焦点 遠・中)
レストア
レストア
(2焦点 遠・近)
パンオプティクス
アクリソフIQ
(単焦点レンズ)
レンティスMプラス
レンティスMプラス
(分節屈折型2焦点)
テクニスシンフォニー
テクニスシンフォニー
(エシュレット回折・焦点拡張)
ファインビジョン Finevision

3焦点の回折型多焦点眼内レンズです。遠方(∞・5m)・中間(65cm)・手前(40cm)の3箇所にピントを配分しています。光量のロスは14%で、光量配分は、遠方40%、中間15%、手元30%です。
乱視矯正も可能で、遠方から手元まで落ち込みが少なく、よく見えるレンズです。瞳孔径の影響も受けにくく満足度の高いレンズですが、夜間の運転時にハロー・グレアがあります。

  • ファインビジョン
  • ファインビジョン
ミニウェル Miniwell Ready

世界で最初に開発されたプログレッシブ(累進焦点)眼内レンズです。
球面収差を利用して遠方・中間・近方までスムーズな見え方を実現しており、従来の屈折型や回折型多焦点眼内レンズに比べ、コントラスト感度の高い質の見え方が得られます。

特に暗所でのハロー・グレアがほぼないため、夜間運転が必要な方や暗いところでの作業が多い方に適しています。 遠方から40~50cmぐらいまでギャップのない自然な見え方で、姿勢を良くした状態でのパソコン作業やデスクワークはよく見えますが、それより手元側の20~30cmになるとピントが合いにくくなります。元々が近視で読書などでかなり近づけて見る癖のあった方は、姿勢をよくしてやや離し気味に見てもらうか、必要に応じて度数のゆるい老眼鏡を使っていただくと良いでしょう。

ミニウェル
ミニウェル挿入後、1週間の夜間の見え方のイメージ

ミニウェル

ミニウェル

レンティスMplus  Lentis Mplus

分節型多焦点眼内レンズで、遠方と手元の2箇所にピントが合います。
光量のロスが5%と少なく、光量配分は遠方が55%で近方が40%になっています。 回折型に比べて暗所でのコントラスト感度が高く、見え方の質が良いのが特徴ですが、手元の見え方はやや弱いです。通常の50倍の精度でレンズを1枚づつオーダーメイドで作るため矯正精度が高く、他の多焦点眼内レンズで対応でききない乱視や強度近視の方にも適応となる場合があります。

レンティスMplus

レンティスMplus

アクティブフォーカス ActiveFocus

中心部と周辺部が単焦点レンズ構造で回折部分の面積を小さく、かつ加入度数を少なめにすることにより、遠~中の視力の質を向上させて、夜間・暗所のコントラスト感度を向上してハログレアを軽減させる構造のレンズ。

アクティブフォーカス

遠方重視のため、読書距離(33cm)の近方視力は弱いため、手元の細かいものをみる場合は少し離し気味に見るか、度数のゆるい老眼鏡をかけるなどで対応する必要があるが、先進医療特約給付対象の多焦点眼内レンズの中では遠方、特に夜間ドライブでの見え方は良好な構造となっている。

アクティブフォーカス

テクニスシンフォニー TECNIS Symfony

テクニスマルチの新しいシリーズとして追加されたエシェレット回折型の焦点拡張型の光学設計をもつ多焦点眼内レンズです。手元まではピントが合いにくいものの、遠方から中間までは落ち込みなく、より自然な見え方になります。
テクニスマルチ2焦点回折型に比べてコントラスト感度の低下が少なく、夜間運転時のハロー・グレアが少し抑えられていますが、その反面、手元はテクニスマルチ42cmタイプ、33cmタイプに比べて見えにくくなるので、読書等は老眼鏡を使用したほうが見やすくなります。このレンズは先進医療特約が使用できます。

テクニスシンフォニー

  • テクニスシンフォニー
  • テクニスシンフォニー
テクニスマルチ TECNIS Multifocal IOL

2焦点の回折型多焦点眼内レンズです。回折型構造による光量のロスは20%で、光量配分は遠方40%と手元40%です。瞳孔の大きさの影響を受けませんので、暗所でも手元が比較的見やすいですが、夜間運転時のハロー・グレア現象があります。
手元のピントの距離が33cm, 42cm, 50cmの3種類あり、個々のライフスタイルによって使い分けます。国内で最も実績のあるレンズです。先進医療特約が使えることもあり、現在も日本国内で最も多く使用されています。

33cm (+4.0D)42cm (+3.25D) 50cm (+2.75D)
テクニスマルチテクニスマルチテクニスマルチ

最新鋭 白内障手術

対応可能な施設

担当医


  • 新見浩司 医師

  • 吉田達彌 医師

  • 春藤 真一郎 医師

  • 松本 玲 医師

  • 中西 頼子 医師

  • 田代 淳 医師

  • 田淵 園美 医師