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白内障・眼内レンズ手術

手術の流れ

術前検査

術前検査白内障手術では手術前に詳細な検査を行います。眼内レンズの種類や度数を決めるために必要なデータを取得して、白内障以外の異常がないかなどを調べます。
近年、検査方法が進歩したことにより、手術後の見え方の質をより良くしたり、合併症の発生率を低下させたりすることが可能になりました。

事前に患者さんの生活形態や趣味、仕事等の情報をよく聞き、眼の状態を精密に計測して患者さんのライフスタイルにあわせて、眼内レンズの種類や度数を決定していきます。

主な白内障手術前の検査内容
  • 問  診………………患者さんの症状、ライフスタイルと希望する見え方など
  • 屈折検査………………目の度数、視力測定
  • 細隙灯顕微鏡検・眼底検査・眼圧検査………白内障の進行具合と他の病気や合併症の有無
  • 角膜内皮細胞検査……角膜の手術耐久性と手術後の視力への影響
  • 眼軸長測定・前房深度・角膜形状解析……使用する眼内レンズの種類や度数決定
  • 採血・結膜嚢培養………全身状態のチェック、感染症の有無

手術当日

なるべく付き添いの方と一緒にご来院ください
手術後、視力が安定して医師の許可がでるまで運転はできません。なるべく、おひとりではなく付き添いの方とご一緒に来院することをお勧めします。
食事は控えめに
手術が午前中の場合は朝食を、午後の場合は昼食を、少なめに控えてください。 ただし、降圧薬などのいつも服用している薬は、飲む必要があるものもありますので、かならず事前に医師と相談しておいてください。

手術直前

手術室に入る前に、手術衣への着替え、散瞳剤などの点眼、血圧測定を行います。入室前までに必ずトイレを済ましておくようにしましょう。 ご家族が付き添われている場合は、病院によっては手術室の外から手術を見学する事が可能な場合があります。

手術開始

点眼による局所麻酔
通常の手術は眼のみの局所麻酔で行います。 手術室に入ると、リクライニングの椅子または手術台に寝て、血圧計や心電図モニターの電極をつけ、眼を洗浄して周囲を消毒し、仰向けに寝た状態で顔の上にカバーをかけて手術を行います。

手術中

指示された方向に目を向けてください
手術中は、医師から「下の方を見てください」「右の方を見てください」「光の方向を見てください」など、眼を向ける方向の指示がありますので、なるべく体や頭を動かさず、指示された方向をじっと見るようにしましょう
異常を感じたら声を出してください
局所麻酔のため、体は自由に動かすことができます。もし何か異常を感じるようなことがあれば、なるべく、すぐそのときに言うようにしてください。特別な合併症がない目であれば、約10〜15分程度で終わります。他の眼疾患や合併症がある方の場合、手術時間が長くなることがあります。

手術終了後

手術終了後、しばらく安静にしていただき、スタッフから手術後の注意事項などの説明を受け、帰宅できます。手術直後は眼球保護のため眼帯や保護眼鏡を装着します。眼をこすったり直接さわったりして圧迫しないように注意してください。

翌朝の診察まで眼帯をはずさない方が安全ですが、片眼で不自由を感じる場合は、手術直後より眼帯なしにすることも可能です。
ただし、寝るときなどは眼を圧迫するとよくない場合もありますので、手術後の数日間は就眠時に保護眼帯を装着する方が良いでしょう。

手術当日の注意手術後は、普段通りに飲食を行って大丈夫です。ただし、飲酒は医師の指示がでるまで厳禁です。お風呂は、手術当日は入れません。その後は、首から下のみ入浴可能となり、1週間程度は洗顔や洗髪が出来ない場合もあります。濡れタオル等で拭く等の方法が良いでしょう。

術後検診

手術後の点眼加療と検診は大切

手術をした後は、目の状態が安定するまでの約1~2ヶ月間の点眼加療と定期検査が重要です。通常は手術翌日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後といった期間で検査を受けていただきます。術後の状態により、お薬の内容がかわることもあります。決して自己判断はせず、医師の指示に従って検査・通院をしてください。

術後検診

眼内レンズの寿命は半永久的

一度挿入した眼内レンズは特に目に異常がない限り、半永久的にそのまま取り出す必要はありません。メガネやコンタクトレンズの様に、取り外したり洗ったりする必要はなく、特に制限等もありません。

異常を感じたらすぐに眼科へ

白内障手術後には、比較的起こりやすい術後症状や、稀ではありますが合併症があります。「合併症」と聞くと、急に怖くなってしまうかもしれません。しかし、白内障手術では特に危険度の高くない、比較的起こりやすい合併症もあります。
これらは、手術前に正しく理解をしておくことで、手術と手術後を安心して過ごすことができるでしょう。合併症に対する知識も大事ですが、自覚症状や病気の判断は、ご自身でなさらず、眼科で検査を受けるようにしましょう。その上で、わからないことや不安なことは何度でも眼科医、そしてスタッフに質問をし、理解・納得をすることが大事です。

最新鋭 白内障手術

対応可能な施設

担当医


  • 新見浩司 医師

  • 吉田達彌 医師

  • 春藤 真一郎 医師

  • 中西 頼子 医師

  • 大槻 光伸 医師

  • 大原 在元 医師

  • 吉積 祐起 医師